夢枕獏 著 文春文庫
ここのところ本屋に行ってなくて、読む本が無くなり、京極堂シリーズを最初から読み直してたりしてたが、先日やっと十数冊ほど仕入れてきた。
先ず最初に読んだのがこの「瀧夜叉姫」。
御存知の陰陽師シリーズだが、珍しく長編。
今回のお相手は、彼の怨霊平将門である。
しかし、最後に退治したのは、将門を操っていた興世王、のふりをしていたあの人。
相変わらずマイペースな晴明であるが、全編に渡っていつもより緊張感が漂っている。
お馴染みの蘆屋道満もいい味だしてる。
しかしこの作者、源博雅、俵籐太秀郷のような、いい男ではなく、好い漢を書くのがうまいね。
対して、夢枕獏の書く好い女ってあんまり思い浮かばない、今回の桔梗も登場回数が少なく、描写が少ないのであんまり印象に残らない。
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